子育てが一段落し、少しでも収入を増やすべく朝から晩まで働くようになる看護師は多い。病院や老人ホームに勤めていると、夜勤や休日出勤も珍しいことではない。しかし、規則正しい仕事のリズムがなければ、家事をうまく行うことが難しいのが実情だ。自分一人だけであればうまくごまかしていくことができても、家族全員の分ともなると、まじめにやらなければならないと考えて破綻してしまいがちになる。
確かに家庭と仕事の両立は看護師として働く女性にとって課題となるものだが、配偶者の協力があれば成し遂げることができると知っておくとよいだろう。日本では古くから男性が働き、女性は家事や育児を行うというのが夫婦の基本的なあり方だった。しかしその時代は過ぎ去り、共働きが珍しいことではなくなっている。最近では、男性が家事を主に担う家庭もあるほどだ。夫婦で分担して家事を行っていけば、仕事と家庭を両立させることはそれほど難しいことではない。看護師の仕事が不規則であっても、配偶者の仕事が規則的であるなら、毎日行う必要がある家事は配偶者が主に担当するようにすれば、上手にこなしていくことができるだろう。結果として配偶者の方が家事を主に担うことになる可能性もあるが、それを良しとするかどうかは相談次第だろう。
看護師として働いていきたいと考えるのなら、夫婦で一致団結することが大切だ。中には配偶者が理解を示してくれないかもと、なかなか提案できない人もいるかもしれないが、それが働く女性として仕事と家事を両立させて生活していくために欠かせないことなので、最初のうちにしっかりと話し合っておくべきだろう。